2013年9月23日月曜日

【レポート】第1回岐阜オープンデータハッカソン【最終日】報告

本日9月23日(月)、岐阜県大垣市のドリーム・コアにて「第1回岐阜オープンデータハッカソン」の3日目を開催しました。
最終日となる本日は、最後の成果発表会に向けて、皆さん黙々と作業に取り組まれました。
14時から成果発表会が行われ、この3日間で取り組んだ成果が発表されました。
この成果発表会には、初日に続き、オープンデータ先進地の福井鯖江市から同市役所 情報総括監の牧田様もお越し下さり、Ustream中継までして下さいました。

成果発表会


西本さん(株式会社CCL)


データの集積方法と、オープンデータ化の作業をされた2件のデータについて発表されました。以下は、西本さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

岐阜県市町村一覧
http://linkdata.org/work/rdf1s885i

岐阜県居住地別観光客数(岐阜圏域)
http://linkdata.org/work/rdf1s894i

松野さん(Code for Japan テクニカルチーム)


地域防災キットeコミについて発表されました。以下は、松野さんの発表資料です。

地域防災キットeコミについて
https://docs.google.com/presentation/d/1K0Xn1KD6Eyg386DgLwYllu1BLI09pVMmQlBA8A7qDLE/edit?usp=sharing

國枝さん(だるまジャパン)


2つのアプリを発表されました。

1つ目は、大垣市内各地区のゴミ収集日を調べられるアプリ「大垣市ゴミ収集日チェッカー」です。(なんと4ヶ国語に対応!)
データ作成は原さんが担当。ゴミ収集日のデータはオープンデータ化されていないので、大垣市のホームページで公開されているPDF(画像)を見ながら、手作業でExcelに書き写すという大変な手間が掛かったそうです。
このアプリは、福井県越前市職員の仲野様が開発された「越前市ゴミチェッカー」を参考にされたそうです。

2つ目は、「関ヶ原位置情報リスト2013年度」データを使い、現在地から最も近い避難所までのルートが調べられるアプリ「関ヶ原避難所ナビ(仮)」です。
以下は、國枝さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

大垣市ごみ収集日一覧表(2013年3月版)
http://linkdata.org/work/rdf1s895i

関ヶ原位置情報リスト2013年度
http://linkdata.org/work/rdf1s884i

志知(株式会社CCL)※報告者


自身の成果発表の前に、福井県越前市職員の仲野様が開発された2つのアプリをご紹介させていただきました。
仲野様は、今回会場へお越しになれませんでしたが、「関ヶ原位置情報リスト2013年度」のデータを使った2つのアプリを開発され、ご連絡くださいました。

1つ目のアプリ「関ヶ原インフォ」は、関ヶ原町の観光スポットや公共施設などの情報を見ることができるアプリです。カテゴリによる絞り込み検索や、スマートフォンでの表示にも対応しています。

関ヶ原インフォ


2つ目のアプリ「関ヶ原MAP」は、関ヶ原町の観光スポットや公共施設などから行きたい場所を選択すると、現在地からのルートを表示してくれるアプリです。

関ヶ原MAP


続いて、自身の成果として、鯖江インターン中に牧田様からご相談いただき立ち上げ作業を行った「鯖江版 WHERE DOES MY MONEY GO? 〜税金はどこへ行った?〜」について発表させていただきました。このサイトでは、鯖江市民が年収を入力すると、税金を年間いくら納め、その税金が1日あたりどこでいくら使われているのか知ることができます。今後、牧田様と細かい文言や数値を調整した後、本公開される予定です。
今後の目標として、岐阜県版も立ち上げたいと思っています。

鯖江版 WHERE DOES MY MONEY GO? 〜税金はどこへ行った?〜
http://sabae.spending.jp/

森さん(岐阜県庁情報産業課)


オープンデータ化の作業をされた「四半期別・観光地点別入込客数(延べ人数)市町村別集計表」について発表されました。
森さんは、アイデアワークに参加され「ソフトピアに人を増やしたい」をテーマに設定。「観光」という視点で考えると既存の施策に近くなってしまい苦労されたそうです。
以下は、森さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

四半期別・観光地点別入込客数(延べ人数)市町村別集計表
http://linkdata.org/work/rdf1s896i

振り返りディスカッション・まとめ


最後に、原さんの進行で、今回のハッカソンの振り返りディスカッションが行われ、以下のような意見が出されました。
  • 今回のハッカソンの特徴は、「データありき」「課題ありき」の二つの切り口からアイデア出しや取り組みができたこと
  • オープンな統計データが使えるハッカソンは、データを準備する手間が省けるため、すぐに開発に取り掛かれ、具体的な成果を出しやすい
  • 設定した課題に対して、それを解決するためのデータを探し出せるスキルが重要になってくる
  • 岐阜県の統計データがどんな意図・パターンで集約されているのかを知らないと使いづらい
  • 大垣市ごみ収集日一覧表PDFから分かるのは、行政が公開するデータは二次利用されることを想定していないものが多いということ。データを出す側と使う側に意識の違いがある
  • 岐阜県も「データシティ鯖江」(福井県鯖江市)「ふじのくにオープンデータカタログ」(静岡県)のようなポータルサイトが必要
  • オープンデータを活用した課題解決型サービスが生まれ、いずれビジネスにつながると良い
今回のハッカソンの成果一覧は、後日改めてご紹介したいと思います。

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